製品全般
PortalCamとは?測量グレードの3Dスキャナーや360°カメラと何が違いますか?
PortalCamは、簡単に“現実空間”をキャプチャできる世界初の真の3D空間カメラです。360°カメラがパノラマ画像/動画を記録するのに対し、PortalCamはLCC Studioでの処理により、フォトリアルで計測可能な“歩き回れる”3D空間モデルを生成します(映像制作、建築可視化、没入体験向けの実用精度であり、測量グレードの精度を目的とはしていません)。
三脚や多地点撮影が前提の従来型3Dスキャナーと異なり、歩くだけで3DGS(3D Gaussian Splatting)用データを取得でき、LCC Studioが映画品質の3Dモデルに自動変換します。
主な違い:従来スキャナーは“計測精度”を最優先、PortalCamは“視覚的忠実度とクリエイティブなワークフロー統合”を重視しつつ、実用的な空間精度を維持します。
持ち運びや操作性は?
片手で持って操作できる軽量オールインワン設計です。大掛かりな機材なしに高速で3Dを取得したいクリエイター、不動産、各種プロ用途に適しています。
3Dモデルの取得と生成にはどれくらい時間がかかりますか?
典型的な室内300㎡ は約15分でスキャン可能。LCC Studioで約3時間以内に自動生成され、閲覧・共有・編集が行えます。
暗所、鏡面、低テクスチャなど難しい環境でも対応できますか?
はい。先進の3DGS技術とハードウェア改良により、難条件下でも高い精度と信頼性を維持します。最良の結果のために、データ取得ガイドに沿ったベストプラクティスの実施を推奨します。
対応フォーマットとデータ圧縮について教えてください。
LCC Studioは独自のLCC形式で3Dデータを生成し、標準的な3DGSのPLY形式と比べて最大約90%の自動圧縮が可能です。ワークフロー互換性のため、.PLY(Gaussian Splats)や.OBJも提供され、Unity・Unreal Engineなど業界標準ツールと連携できます。
生成したモデルの編集や注釈はできますか?
可能です。PC用のLCC Studioソフトウェアで、トリミング、レイヤー管理、注釈付けなどの編集が行えます。
3Dモデルの閲覧・共有方法は?
PC用のLCC Viewerソフトウェアで閲覧でき、LCC Studioから共有リンクとして公開可能です。リンクはWebブラウザ、スマートフォン、VRなど複数プラットフォームで共有して閲覧できます。
既存の制作フロー(パイプライン)に統合できますか?
はい。Unreal Engine、Unity、Web向けのSDKに対応しており、映画制作、VR/AR、不動産などプロのワークフローに容易に統合できます。SDKとドキュメントはXGRIS(原文表記)デベロッパープラットフォームで入手できます。
主なターゲットユーザーは?
不動産マーケティング、映画・バーチャルプロダクション、VRコンテンツ制作、その他、高品質な3Dモデルを迅速に必要とするプロフェッショナルです。
使いこなすために専門的なトレーニングは必要ですか?
いいえ、不要です。PortalCamはアプリのリアルタイム操作ガイドにより扱いが非常に簡単で、初心者からプロまで快適にお使いいただけます
PortalCamと、Lixel L2 Pro/Lixel K1などLixelシリーズのモバイルスキャナーの違いは?
Lixel L2 Pro/K1は測量・エンジニアリング・建設など高精度が求められる専門用途向けで、LiDARやSLAMで高精度ポイントクラウド(対象の幾何形状を密に表現)を生成し、厳密な計測・解析・出来形(As-built)記録に適します。3DGSモデル化は可能でも主目的ではありません。一方、PortalCamは高品質な3DGSモデル生成と新しいコンテンツ制作体験を主眼とし、VR/AR、バーチャル撮影、デジタルマーケティング等に向け、視覚的忠実度や迅速なコンテンツ生成を重視します(プロの測量と同等の幾何精度を主目的とはしていません)。
画像、LiDARのRawデータを取得することはできますか?
画像やLiDARセンサーのRawデータの出力には対応しておりません。PortalCamで撮影したデータは、すべてLixel Cyber Colorにて処理いただく必要がございます。
ハードウェア関連
前面のカメラ2台はどのような使い方をしていますか?
前面の2台はHDカメラで、LCC生成時に使用する高精細な写真を撮影するためのものです。
ソフトウェア関連
PortalCamがMapfusionを利用できるのはいつからでしょうか?
2025年12月から利用可能です。
PortalCamで撮影してデータをLixelCyberColorで処理した場合、処理結果の出力形式はどういうものですか?
生成されるデータ形式は独自フォーマットの「LCC」となります。
